耳鼻科 部門
耳鼻科領域の検査装置として重心計、フレンツェルIRカメラの取り扱い、メニエール病によるめまい、難聴等の治療は薬か手術の2択から新たな治療法として非侵襲、中耳加圧装置による治療が加わり、弊社では装置レンタルサービスを行っております。
フレンツェル
ウェアラブルIRカメラ
めまい症状で受診した患者さんの初期症状を診察する医療機器です。中でもレンズ式フレンツェル眼鏡は広く使用されていますが、眼振観察だけで記録を残すことができません。また、一部の機種では記録を残せるものもありますが重量やケーブルによる制限で操作性の課題がありました。
平成27年度 産学官連携推進事業で【新製品・新事業創出枠】「医療のICT化、在宅医療の進展に対応した「Wifi式眼振ウェアラブルシステムの開発」の採択(富新産第366号)を受け、富山大学の特許(発明者:医学部耳鼻咽喉科学將積教授、特開2013-031631、フレンツェル眼鏡用眼振撮影装置)から技術導入を図り、富山大学医学部耳鼻咽喉科学、第一医科株式会社、株式会社ハイメックの共同開発により、眼球の揺れ(眼振)をCMOSカメラで撮影し、ケーブルレスで表示できる「フレンツェル ウエアラブルIRカメラ」を開発しました。
また昨年、医療機器として医薬品医療機器総合機構(PMDA)の承認も受けております。本装置はケーブルレスのため眼振検査の操作性が向上され、また、軽量(125g)で持ち運びしやすく、既設のレンズ式フレンツェル眼鏡にも接続可能です。
重心バランスシステム・平衡機能計
重心動揺検査は、めまい、平衡障害の診断を目的とした検査のひとつで、開眼時、閉眼時における直立姿勢に現れる重心の動揺を記録、分析して身体の平衡の維持に働く機能を検査するものです。この身体の平衡の維持には、視覚、内耳(前庭・半規管)、脊髄固有反射およびこれらを制御する中枢神経が関わっています。
検査は簡単で、被験者は身体に装置をつけることなく検出台に直立し、重心の動揺を記録、自動分析します。被検者が検出台にのって測定する時間は原則として1分間です。これをまず開眼で行い、次に閉眼で行います。
この検査で、平衡障害の客観的把握、および障害の程度の把握ができます。また、平衡障害の原因が内耳にあるのか(耳からくるめまい)、中枢にあるのか(脳からくるめまい)の鑑別がグラフにより一目で分かるようになっていますので、病気の経過の観察、治療効果の判定ができます。